坐禅の仕方

座禅の仕方
座禅の仕方について,写真入りで説明されています。
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以下は、鎮西坐禅道場からの抜粋したものです。

 

 

坐禅とは・数息観とは2011.06.09

禅は、2,500年以上にわたり磨き上げられた、すばらしい「人間形成の道」です。禅は、学問でも、信仰でもありません。難行苦行の修行でもありません。坐禅によって心の中の雑念を洗い落とし、心を磨いていく正しい「行(ぎょう)」を重んじる修行法なのです。
 集中力を身につけたい、健康のため、人生に迷っている、等々、坐禅をはじめられるきっかけはさまざまですが、坐禅によって、生きることの本当の意味をかみしめ、一度だけのかけがえのない人生を深く味わいたいものです。


<坐禅とは>

坐禅は、調息(呼吸をととのえる)、調身(坐相をととのえる)、調心(心をととのえる)、の三つを基本とします。はじめての方は、慣れない姿勢のため窮屈に感じ、腰や足が痛みます。慣れると、もっとも安定して長く坐れ、三昧に入りやすい姿勢であることが、おわかりになるでしょう。

坐る場所:
適度な明るさで、静かな室内がよいです。

坐る時間:
線香一本が燃えつきる時間(線香一本分、約45分)を基本とします。
20分位から始め、少しずつ長く坐るようにするとよいです。

服装:
着物に袴(はかま)のように、ゆったりした服装が望ましい。洋服の場合は、太めのズボンや、ジャージのような、坐りやすいものを着用するとよいです。女性でスカートを着用する場合は、長めのフレアスカートなどがよいです。

坐具:
座布団を、下に一枚敷きます。その上に、座布団を二つに折って、自分に合った高さに重ねます。座布団の高さは、足の痛さや坐禅の効果に著しい影響を与えます。自分でもっとも安定した高さを、工夫してください。

足の組み方:
正式には、右足を左ももの上にのせ、左足を右ももの上にのせる組み方をします。これを「結跏趺坐(けっかふざ)」といいます。

結跏趺坐ができない方は、左足を右ももの上にのせる組み方でもよい。これを「半跏趺坐(はんかふざ)」といいます。(足の組み方は反対でもよい)どちらの組み方でも、両ひざが畳より浮かないように坐ることが大切です。女性の場合は、正坐も許されています。

頭、あご、口の姿勢:
頭は、前かがみにならないように立てます。あごは、軽く引きます。耳と肩が相対し、鼻とへそが相対するようにします。口は、軽く結びます。舌は、上あごの内がわにつけます。

手の組み方:
手のひらを上に向け、右手を下に、左手を上にして重ねます。両手の親指は、先端がわずかに触れる程度に軽く支え、左右の親指で大きな卵が置けるような、楕円形を作る形をします。これを「法界定印(ほっかいじょういん)」といいます。肘を脇につけないようにして、この手を自分の体の方へ引き寄せます。

目のおきどころ:
まっすぐ前方を見ます。つぎに、視線を1メートル位前方に、自然に落とします。見つめるのでなく、そこに止めておくのです。これを「半眼に開く」といいます。目を閉じてはいけません。閉じると眠気をもよおします。逆に開きすぎると、雑念が入りやすくなります。

呼吸の仕方:
呼吸は鼻で、静かに、自然にします。意識的に深呼吸や、腹式呼吸をする必要はありません。呼吸は、「自然にまかせる」ことが大切です。坐禅を続けていると、息は自然に深くなっていきます。

正しい坐相:
坐具の上に五輪の塔を据えたような気持ちで、ドッシリと腰を落とします。背すじはピンと伸ばし、肩やひじの力をぬきます。無理に下腹に力を入れる必要はありません。坐禅を続けていると、自然と下腹に「気」が充実していきます。
つぎに体を前後、左右に揺らします。はじめは大きく、しだいに小さく揺り動かします。これを「揺振」といいます。そして、尾てい骨と両ひざで作った正三角形の中心に体の重心が落ちるようにします。そこが安定した位置になります。

呼吸も坐相も「自然にまかせ」安定感を保つことが大切です。「坐相正しければ、心これに従う」といわれています。ぜひ、正しい坐相を身につけてください。
坐相を整え呼吸を整えた後に心を整えます。そのために、「数息観(すうそくかん)」を実修します。


<数息観(すうそくかん)とは>

数息観というのは、坐禅を組んで静かに自分の息を数える修行の方法で、乱れている心を静め、三昧の力を養います。数息観は、一見簡単なように見えますが、実は容易なものではありません。「数息観は坐禅の最も初歩であるが、また、最も究極である。」といわれています。

数息観の仕方:
自分の自然な呼吸を心の中で数えます。はじめの息を静かに吸いながら「い―」と、その息をそのまま受けて吐きながら「―ち」と数えます。つまり、一呼吸(吸う息と吐く息)で「一(い―ち)」です。つぎの吸う息と吐く息をもって、「二(に―い)」と数え、つぎの呼吸を「三(さ―ん)」と数えていきます。そして、百まで数えます。百まで数えたら、また一に戻ってくり返し行います。線香一本分(45分)の数は、個人差はありますが約330です。
数息観は、以下の条件を守って実修してください。

1) 数を間違えないこと
2) 雑念を交えないこと
3) 以上の二条件に反したら、1)に戻ること

この条件を無視したら、それはただ数を数えているだけで数息観ではありません。
はじめは、ある程度条件をゆるやかにして実修してください。この条件を厳格に守ると、なかなか百まで数えられず、途中で嫌になってしまいます。

数息観をはじめる前に、肺の中にたまっている空気を全部吐き出し、吐き出しきったところで、大きく吸い込む。これを「欠気一息(かんきいっそく)」といいます。これを2~3回繰り返すのも、数息観の実修に効果があります。
数息観は、習熟してくると素晴らしい効果があります。数息観は、非常に奥の深い修行法で、「安楽の法門」といわれるゆえんです。 ここまで、数息観を身につけたいものです。

二念を継がず:
数息観を実修するコツは「二念を継がない」ことです。二念を継がないとは、雑念を相手にしない、ということです。たとえば、坐禅中に何かの物音がしたとします。坐禅していても音は聞こえます。そのとき、今の音は何だろう、どこから聞こえたのだろうなどと、雑念を発展させないことです。「聞こえたら、聞こえたまま」にして数息観を続けます。すると、その雑念はスーッと立ち消えになっていきます。
二念を継ぐと、三念、四念と雑念がつぎつぎに起きてきます。三念、四念が起きそうな場合には、数回呼吸をやや深く、大きめにすると効果があります。根気よく数息観を継続していくと、雑念はしだいに前ほどには起こらなくなります。
せっかく忙しい時間をさいて道場に来たのです。坐禅中は、世間一般のことは棚上げにしてください。数息観をはじめる前に「最後まで数える」と決意して、真剣に実修してください。半信半疑では効果はありません。

三昧:
三昧とは「心を一境に住して散乱させないこと」です。心を「いま」当面する一つのことに集中する、ということです。この三昧を基礎から身につけるのが「数息観」です。嬉しいときは嬉しい三昧、悲しいときは悲しい三昧。いつでもどこでも「三昧、三昧」の日常生活ができれば、人生これほど快適なことはありません。学問でも仕事でも武道でも、三昧になればその効果はてきめんに現れてきます。


<禅堂での作法>

入堂:
禅堂に入ったときから修行です。禅堂を歩くときは「叉手当胸(さしゅとうきょう)」します。胸の上で右手を左手の上に重ねる。両手の親指を他の指から離し合わせ、あごを引いて静かに歩きます。坐具置き場から座布団を2~3枚取り、胸の前で叉手当胸した腕で抱え、禅堂の後方の2畳から入ります。自分の坐る単(空いている畳)まで進み、そこで禅堂正面の掛け軸に向かって立ち、「問訊(もんじん。合掌しながら低頭する)」します。問訊後、坐るところを設け坐します。

坐禅中に入堂する場合:
坐禅中なので静かに入堂します。禅堂入口に坐っている「聖侍(しょうじ)」の前に座って合掌し、堂内に入る許可を得ます。合掌するときは、仏壇に尻を向けぬよう聖侍の斜め前に座ります。聖侍が合掌したら、入堂が許されたことになります。自分の坐るところを設け、一礼してから数息観を始めます。後は、前述の入堂に準じます。

退出:
退出するときは、入堂の逆の要領になります。静かに坐を解き、一礼して坐具を胸の前に抱え、掛け軸に問訊して、禅堂の後方より退出します。

坐禅中に退出する場合:
坐禅中、気分が悪くなった等のやむを得ない理由により退出するときは、前述の坐禅中に入堂する場合の逆の要領で退出します。理由を小声で聖侍に伝え、退出の許可を得ます。

坐禅中:
周りの人に迷惑がかからないよう、あまり体を動かさず数息観に集中してください。足の痛さに我慢ができなくなった場合は、合掌してから組み足を1~2回変えても結構です。
それでも足が痛く我慢ができないときは、合掌してから静かに立ち、叉手当胸して立ったままの姿勢で数息観をしてください。「5分位」過ぎたら静かに坐り、ふたたび坐禅に戻ります。

警策:
助警が坐相の悪いのを直したり、居眠りを注意するため「警策」を捧げて堂内を回ります。坐相が悪ければ正します。坐相を正されたら「互いに合掌」します。
肩が凝ったり、眠気をもよおしたとき警策を受けるとスッキリします。警策を受けるときは、助警が目の前に来たとき合掌します。互いに合掌した後、畳に両手をつき警策を受けます。警策を受けたら、互いに合掌して坐禅に戻ります。

<坐禅の開始と終了>

次のような流れです。
1.柝(たく)二声: 開始の合図。
 自分の座の前に、叉手当胸して立つ。
2.柝一声: 合掌して着座し、静かに坐禅を組む。
3.引磬(いんきん)三声: 始定(しじょう)合掌してから数息観を始める。
4.引磬一声、柝一声: 一回目の坐禅終了。
5.休憩(通常5分間): 合掌して楽な姿勢をとる。トイレにいってもよい。
6.休憩終了: 静かに坐禅を 組む。
7.柝一声、引磬三声: 合掌して数息観を始める。
8.引磬一声、柝二声: 二回目の坐禅終了。
    解定(かいちん)合掌して一礼後、坐禅を解いて退出する。

<坐禅会参加のおすすめ>

坐禅会は数息観の実修を目的としています。一人でも坐禅はできますが、一人では長続きしません。多くの人が集まる坐禅会に参加して、仲間をつくることが継続するコツです。
少ない時間でも、「長く続ける」ことが大切です。はじめは、無理をしないでください。
充分数息観に習熟して、本格的に禅の修業をする決心ができたら、摂心会(本格的な修行の会)に参加し、師家に入門することをおすすめします。

禅堂での注意:
禅堂は、「黙堂」とも言われ、坐禅をするための大切な場です。「私語」は固く禁じています。勝手な行動も禁じています。
携帯電話、腕時計のアラーム等は、あらかじめ切っておいてください。
電気、水等の節約に努めてください。
煙草は、所定の場所で吸ってください。
貴重品は、各自で管理してください。
禅堂での作法は、周りの人にならって行ってください。

 

※以上は、鎮西坐禅道場のホームページからの抜粋です。

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